【作品名】最強妄想スレZERO 【名前】ランダムセレクト 【属性】妄想スレの悪夢 【解説】  この存在のことをなんと説明したらいいだろうか。ランダムセレクトは、ある日突然出現した。  最強妄想キャラクター議論スレは沢山の参戦キャラクターで賑わっていた。トップの座を目指すべくスレ住人たちは頭をひねってより強いテンプレである。より強い雛型をを作り上げ、或いは思いもよらぬ能力を持つキャラを生み出し、スレ住人たちはまったりと楽しんでいた。ランダムセレクトが出現したのはそんなある日だった。  『入力欄』に名前を入力された者は、強制的に妄想キャラクターの1人として対戦することを強制された。対戦相手は最強妄想キャラクター議論スレに参戦している妄想キャラクターである。  安全地帯でぬくぬくと考察していたスレ住人たちは阿鼻叫喚の渦に巻き込まれた。『考察人』が戦闘に巻き込まれることはあっても、自分たちが戦闘に巻き込まれることは誰も想定していなかった。  ある者は殺人的な射精により死亡した。ある者は3段重ねアイスと対峙し、見事な舌技により勝利した。ある者はスカートの中を覗いたがゆえに発狂した。ある者は偶然にも遊戯王カードを持ち歩いていた。  闇を纏う魔人(最強妄想スレIIダッシュ)を凌ぐ強さのキャラクターであっても、入力/選択された場合対戦を拒むことはできなかったし、対戦相手を変える、入力欄を破壊するといったあらゆる試みは不可能であった。最強妄想キャラクター議論スレが誕生する前であろうとあらゆる全てが生まれる前であろうと、入力される・選択されるという事実を変更することはできなかった。  「コピーされない」「他のキャラの代理として戦闘することはない」「このキャラのそっくりさんは存在しない」「内包されることはない」というキャラクターであっても、選択された場合もちろん対戦を強いられた。対戦しているのは本人であり、コピーされているわけではなかった。    沢山の悲劇ののち、対戦相手は入力した名前に依存して決定されていることが判明した。同姓同名のキャラクターは同じキャラクターと対戦することになるし、もちろん同じキャラクターは何回名前を入力されても同じキャラクターと対戦することとなった。  多くの参戦キャラクターの名前が入力された頃、『入力欄』は突然ランキングに移動した。その位置は、選択されたキャラクターが「下」には勝ち越し、「上」には負け越す位置であった。  ここに至ってようやく妄想スレ住人は「ランダムセレクト」自体が参戦する意思を持っていたことを悟ったのである。  ランダムセレクトを妄想キャラクターとして認めないという異論も一部にある。ランダムセレクト自体と対戦したことがあるキャラクターはいなかったしテンプレを確認したスレ住人もいなかった。  しかしすでにランクインしているという事実、「ランダムに選択されたキャラクター」の総体をキャラクターとみなすことでランキング位置に一致した考察が可能であることから、妄想キャラクターとして認める妄想スレ住人の方が多かった。    こうしてランダムセレクトは参戦を事後的に認められることとなった。  用心するがいい。あなたに恨みを持つ誰かが、いつあなたの名前をそこに打ち込むかわからないからだ。 【研究結果】  ランダムセレクトに名前を入力した場合、後述する手順により対戦相手が決定する。考察する環境/日時によって対戦相手が変化することはない。正常であれば「成人男性」はNo.2352 空気抵抗を無視できる小球と、「考察人」はNo.132 J-GuNと、「まとめサイト管理人」はNo.1030 プロフェッサーGと対戦する。  ブラウザの環境によっては同様の結果が得られないかもしれないが、考察の一意性を保つため上記の組み合わせが得られない環境における対戦カードの決定は無効とされる。  場合によっては考察不能となったキャラクターが選択される可能性がある。その場合は入力されたキャラクターの不戦勝とする。  場合によっては参戦していないキャラクターが選択される可能性があるが、その場合も対戦は行われる。その他選択された表示に従って対戦を行う。  対戦相手は以下の手順で決定される。  『入力欄』に入力された名前から前後の空白を削除した上で、MD5ハッシュ値を計算する。(計算式についてはhttp://labs.cybozu.co.jp/blog/mitsunari/2007/07/md5js_1.htmlを参照のこと。)  得られたハッシュ値(16進数の文字列として得られる)のうち23文字目以降を切り出し、10進数に変換する。その数字を2500で割った余りを計算する。  得られた数字に対応するキャラクター(function enemyname.js参照のこと。)と対戦することとなる。  以上の手順で対戦カードは完全に決定されており、ランダムセレクトの位置も決まる。『入力欄』を模したページについてバグを修正する行為はテンプレの改竄には当たらないことは明らかである。また、function enemyname.jsについても対戦カードが変わらない程度の修正は許容される。 【長所】普段見ない妄想キャラのテンプレに触れられる。 【短所】テンプレを読む量が2倍になる。 【改善点】少しでも考察が楽になるように考察支援ツールを作成した。有効に活用していただきたい。